近年ではさまざまなセクシュアリティが認知されはじめていますが、そもそもセクシュアリティってなに？と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか？
セクシュアリティとは
セクシュアリティとは、人間の性のあり方全般のことをさします。
最近は、性のあり方はグラーデションともいわれており、人の数だけバリエーションがあるのがセクシュアリティというもの。
”セクシュアリティ（性）は、生涯を通じて人間であることの中心的側面をなし、セックス（生物学的性）、ジ ェンダー・アイデンティティ（性自認）とジェンダー・ロール（性役割）、性的指向、エロティシズム、喜び、 親密さ、生殖がそこに含まれる。セクシュアリティは、思考、幻想、欲望、信念、態度、価値観、行動、実践、 役割、および人間関係を通じて経験され、表現されるものである。セクシュアリティはこうした次元のすべて を含みうるが、必ずしもすべてが経験・表現されるわけではない。セクシュアリティは、生物学的、心理的、 社会的、経済的、政治的、文化的、法的、歴史的、宗教的、およびスピリチュアルな要因の相互作用に影響される。”
引用元：世界保健機関WHO
セクシュアリティは、自分の性別がなにかという要素以外にもさまざまな要素があり、人の数だけ種類が豊富です。
男性と女性の2種類だけではないため、セクシュアリティには性別によって違いがあるわけではないでしょう。
セクシュアリティの4つの要素
セクシュアリティは、主に4つの要素にわかれています。
- からだの性（セックス）･･･性○器や性線、染色体などの身体的特徴で分けられる？
- こころの性（ジェンダー・アイデンティティ）･･･自身の性についてどう思うのか？
- 好きになる相手の性（セクシュアル・オリエンテーション）･･･好きになるかならないか・好きになるならどんな性の人？
- 性表現（ジェンダー・エクスプレッション）･･･服装・髪型・話し方・しぐさなど
セクシュアリティは自分自身を守る大事な要素のひとつで、考え方は時代の流れとともに変化します。
つまり、別に性別を決める必要はなく、人を好きにならない人もなかにはいます。
また、セックス・ジェンダー・セクシュアリティはどれも性というニュアンスをもちますが、以下のような違いがあります。
- セックス･･･生物学的な性
- ジェンダー･･･社会的・文化的な性
- セクシュアリティ･･･性的関心・欲求の対象の性
セックスはうまれもった生物学的・身体的特徴にたいし、ジェンダーは社会的・文化的によってつくられる性別のことです。
人によってセクシュアリティはさまざまな差別や偏見があるのも事実ですが、最近では多様な性を認め合うという動きも広がってきています。
LGBTについて
LGBTは次の意味を表す性的マイノリティを表す言葉として使われています。
- G（ゲ○イ）：同性を好きになる男性
- B（バイセクシャル）：異性を好きになることもあるが、同性を好きになることもある人
- T（トランスジェンダー）：身体と心の性が異なる人
LGBTは性的マイノリティの総称として、LGBTQやLGBTsということもあります。
また、他にもアセクシュアル・クエスチョニング・パンセクシュアルなど、さまざまな性的指向や性自認を持っている方は多いです。
セクシュアリティは「こころ」の部分が重要で、生物学的な性とは一致するとは限りません。
男女のセックス観の違い
セクシュアリティのように人の数だけ性的指向や性的自認があります。
以下では男女のセックスの価値観の違いについて解説します。
男性のセックス観
男性のセックスの価値観は以下のとおりです。
- セックスは快楽を得るための目的
- 複数の女性とセックスをしたい
男性にとってセックスは性欲であり、快楽を得るための目的と捉えている方が多いです。
また、複数の女性とセックスしたいという価値観をもっている男性もいますが、これは男の生殖本能からきているといえます。
そのため女性とセックスをするために、タイプの女性にアプローチをかけてしまうようです。
さらに女性を気持ちよくさせることも男性にとっての快楽であり、さまざまな体位やシチュエーションを試そうとします。
男性が浮気をしたときの言い訳で「下心を抑えられなかった」というケースは多いのも、生物学的な価値観からきているのかもしれません。
女性のセックス観
女性のセックス観は以下のとおりです。
- 1人の男性とだけセックスをたくさんしたい
- セックスは愛情表現のひとつ
男性とは反対に、女性はセックスを愛情と捉えている方が多いです。
愛情表現のなかの一種として、セックスをして愛を伝えようとするのです。
そのため、女性はセックスをはじめるまえの前戯を大切にし、前戯をしっかりとされるほど彼から愛されていると感じます。
言葉や態度では表現できない愛情の量を、セックスで感じ取るのが目的です。
まとめ
この記事では、セクシュアリティについて解説しました。
さまざまな要素があるセクシュアリティは、一言で定義づけるのは難しいでしょう。
しかし、人の数だけ考え方や性のあり方は異なるのを知っておくべきです。
またセックス観においても男女によって違いはありますが、満足度の高いセックスをしたいという目的は共通しているでしょう。
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